子供が習い事を嫌がる理由と適切に対処するための注意点

英才教育の一環として自分の子供に習い事をさせる保護者は珍しくありませんが、当事者である子供が習い事を嫌がることもよくあります。保護者としては子供の将来を考えての行為ですが、子供自身が嫌がるものを強引に続けさせても身に付きません。習い事をさぼった挙句、そのまま辞めてしまうケースも少なからず存在します。その一方で一時的な感情から習い事を簡単に辞める子供もいるので、子供の真意を見抜くだけの判断力が保護者には必要と言えます。子供が習い事を嫌がる理由を正しく理解し、適切に対処するための方法について学びましょう。

 

習い事を嫌がる理由によって対処の方法が異なる

子供が習い事を嫌がる理由はそれぞれ異なります。習い事そのものに嫌気がさしていたり、教室でいじめや理不尽な仕打ちを受けているなどのケースもあります。習い事の場で不当な扱いを受けているのが理由であれば、すぐにその教室を辞めるのが最善の方法になります。居心地の悪い環境ではどのような習い事でも身に付きません。また、ストレスの蓄積によって心身の具合が悪くなるおそれもあります。いじめなどの問題を抱えている教室で学べるものは無いので、早急に別の教室に乗り換えるのが子供にとって最も正しい対処となります。そのため、子供が習い事を嫌がるそぶりを見せた場合は最初に教室の状況を確認するのが保護者の取るべき行為です。

 

その一方で習い事そのものに嫌気がさして辞めたがっている場合は対処の方法も変わってきます。まずは子供がその習い事を嫌がる理由を知ることが肝心です。習い事の何が嫌に感じるのか、本当に辞めたいのかを冷静に考え、子供とよく話し合うのが保護者に求められる姿勢です。習い事に時間を費やすことで自由時間が削られてしまい、リラックスできる時がまったく無いという状態も考えられます。そのような場合は習い事の時間を減らして、子供が自由に過ごせる時間を設けるのが賢明な方法です。子供の言い分を頭ごなしに否定して習い事の継続を強要するのは逆効果です。子供は自分の言い分をすべて否定されたと感じてしまい、習い事への意欲を失ってしまう可能性があります。嫌がる理由が単なるわがままであったともしても頭ごなしの否定や無視は決して行わず、まずは子供の言い分を聞いたうえで問題点を指摘し、改善に努めることが重要になります。

 

簡単に辞めてしまうと辞め癖が生じる可能性がある

習い事は個人の自由で行うものであり、義務ではありません。例え保護者であっても子供に習い事を強要することはできないので、本人が辞めると決めた場合はその意思を尊重するのが正しい判断になります。その反面、辞める理由が短絡的であったり、正当な理由では無い場合においては本人の気が変わるようにさりげなく諭すことが重要です。難しい課題をクリアできなかったり雰囲気に飽きると、衝動的に習い事が嫌に感じることがあります。多くの場合、その一瞬の気まぐれだけで終わりますが、中には一時的な気まぐれの状態が長く続いてしまい、実際に習い事を辞めるケースも少なくありません。子供自身にとってはその瞬間は確かに習い事を嫌に感じているので、辞めるという判断を間違いとは思っていません。

 

しかし、一時的な嫌悪感のままに習い事を辞めてしまうのは子供にとって良くないことです。習い事で得た知識や技能が無駄になる以外に、何事に対しても簡単に諦めてしまう、辞め癖が付いてしまうおそれがあるためです。何事についても些細なつまずきが生じただけで辞めてしまい、自身の糧に繋がらなくなってしまいます。辞め癖は本人はおろか、保護者ですら気づかないことが多いので矯正は非常に困難です。子供に辞め癖を持たせないためには習い事のように何らかの事柄を長続きさせるのが効果的な対処法ですが、当の子供自身がやる気をもたなければ意味がありません。子供が習い事を嫌がる理由を正しく把握するのは辞め癖に至るのを避ける意味もあるのです。子供自身が習い事を面白く感じていない証拠でもあるので、何が面白くないのかを知ったうえで、改めて習い事を続ける意味を教えるのが保護者の務めと言えます。

 

問題の改善が見込めない場合であってもすぐには辞めさせない

習い事を嫌がる状態のままで無理に続けさせても身に付きません。お金と時間が無駄になるという理由から、子供が辞める意思を見せた段階ですぐに習い事を辞めさせる保護者は存在しますが、習い事に関する問題の改善が見込めないとしても、すぐに辞めさせるのは得策ではないと言えます。子供の心身に大きな悪影響をもたらすほどの問題では無い限り、辞めさせるにしてもある程度の日数を経過させるのが適切な対処法です。これは子供に対する情操教育の一環でもあります。不平や不満を述べるだけで嫌に感じる習い事を辞めることができると、誤った考えを持たせない意味があるのです。子供が嫌がる習い事を無理やり続けるのも問題ですが、嫌に感じたらすぐに辞めていいという考えを持たせるのも決して良いことではありません。

 

習い事を辞めるのに同意した場合であってもその場ですぐに辞めさせるのではなく、数週間は様子を見るのが保護者としての正しい接し方になります。猶予期間を設けることで子供の考え方が変わり、辞めるのを撤回する可能性があるためです。子供自身にとってももう辞めると分かっている状態であれば心身への悪影響が大きく軽減されることから、習い事に対する考え方が変わる可能性があります。一度は辞めると宣言したものの、リラックスした状態で何日か過ごすうちに習い事が楽しく感じられるようになり、最終的には辞めるのを取り消すというケースも少なくありません。子供の意思を尊重しながらある程度の日数を設け、頭を冷やして冷静な状態で再考させるように誘導するのが保護者の務めになります。

 

習い事を嫌がる子供の真意が分かれば対処を間違うことは無い

習い事を嫌がる子供の多くは、具体的に何が嫌であるかを論理的に説明することができません。そのため、単なるわがままで済ませてしまうケースもありますが、子供の言うことだからと軽視せずに真摯な姿勢で向き合うのが保護者のあるべき姿になります。習い事そのものに関する事柄が嫌がる理由であれば、問題点を見直して解消に努めるのが保護者としての正しい対処法です。その場限りの感情で簡単に習い事を辞めるのは子供自身に辞め癖を持たせる結果になってしまうので避けることを心がけます。習い事で嫌に感じる点があればなぜ嫌に感じるのかを冷静に考え、子供と保護者が一緒になって改善に取り組むのが良い方法です。